Phasemation(フェーズメーション)というオーディオブランドをご存知でしょうか。
フェーズメーションは知る人ぞ知るハイエンドオーディオブランドです。
1970年、アイワのエンジニアであった鈴木信行氏が「共同電子システム」(現・協同電子エンジニアリング)を創設、当初は電子測定器やカーエレクトロニクスの受託生産や設計業務を請け負っていました。
1990年代には光悦のブランドで知られる武蔵野音響研究所のMC昇圧トランスを受託製造するなど、徐々に鈴木氏のオーディオへの想いが高まっていきます。
そして2002年4月、ハイエンドオーディオブランド「フェーズテック(Phase Tech)」をスタート。
記念すべき第一作として、MCカートリッジ「Phase Tech P-1」を発売します。
無垢のボロンを使用したカンチレバー、強靭な削り出しステンレスを削り出し紫壇材のケースで覆い不要振動をシャットアウト。6n巻線にサマリウムコバルトマグネットを磁気回路としたローインピーダンスMCカートリッジでしたが、内容の割に15万円という価格は安いと評判を呼ぶこととなりました。
10月には、ペアとなるMC昇圧トランス「Phase Tech T-1」が登場。 手堅くオーソドックスな造りながら、磁気回路に同社が誇る78%スーパーパーマロイコア材を採用し、0.32φの低損失極太銅線を巻き上げることにより業界最高の低域リニアリティを実現した昇圧トランスでした。
2010年12月以降は、ブランド名を現在のPhasemation(フェーズメーション)に変更。
ハイエンドな超弩級モデルを数多く輩出し、シビアなオーディオマニアの揺るぎない信頼を獲得しています。
2015年、横浜市港北区に新羽事業所を開設し、「フェーズメーション(Phasemation)」を移転、現在に至ります。
新羽は「にっぱ」と読みます。
新横浜にほど近い、横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅が最寄駅となります。
アイワ出身の鈴木信行氏は現在母体である協同電子エンジニアリングの会長とのこと。
氏が立ち上げたハイエンドオーディオブランドが現在も存在することは、私としても嬉しい限りでなのであります。
ここで生まれたハイエンドオーディオの数々。
中でも度肝を抜いたのがフォノイコライザーアンプ「EA-2000」。
フォノイコライザーアンプだけで箱が6個!!!!!!
この製品の音をチューンするための試聴室もこだわった設計で作られています。
ここで聴く音はいかばかりでしょうか。
庶民代表の私にはどう転んでも逆立ちしても手の届かない世界ですが、オーディオへの飽くなき探求に興味をお持ちの方はぜひ触れてみてはいかがでしょうか。
フェーズメーション
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