まさかこんなに古くから型番の重複が発生していたとは夢にも思いませんでした。
ここまでくるとまだ他にも存在するのかも知れない。。。
AR-350。
ひとつ目は1958年製。
アイワ株式会社に商号変更するより前の愛興電機産業株式会社時代に、アイワブランドで発売したイヤホンラジオ。
わずか3石ながらスーパーヘテロダイン方式を採用、価格を抑えながら高感度を狙った製品です。
スピーカーはなく、クリスタルイヤホンを採用することで、低周波増幅1石でも十分聞き取れるだけの音量を得ています。
赤・黒・パステルグリーンの3色展開。
ゼファー（Zephyr）のZR-150としてもOEM供給しています。
こちらはそうそう手に入らないと思いますので、www.flickriver.comでの検索結果を貼りつけておきます。
チューニングダイヤルと、前面右下、ふたつも筆記体ロゴが使われています。
また、裏蓋をめくると、丸AIWAロゴが。
ワタクシの大好きなロゴが贅沢に使われています。
トランジスタ：2S-12, 2S-25, 2S-24
ダイオード：1N60A
受信周波数：535～1605KHz
電池：006P
大きさ：W65×H100×D30mm
重さ：195g
ふたつ目は1978年製。
こちらはポケットサイズではなく高感度・高音質重視のハンディサイズ。
同調すると知らせるLEDインジケータがついたFM/AM2バンドラジオです。
こちらはたくさん売れたようで、ヤフオクをしばらくウォッチしていれば手に入ります。
1IC・8トランジスタ
スピーカー出力：400mW
電池：単3×4本
電池持続時間：21時間
大きさ：W175×H87×D47mm
重さ：420g
どう見ても後継機ではないし、売れたからあやかろうとか優れていたから引き継ごうとか、そういう意図は感じられません。
単なる重複だな、と。
ことほど左様にアイワという会社は過去を振り返らない会社だったんだな、と再認識した次第です。
潔いというか、なんというか。
まぁいいや。
ろくに宣伝などしなくてもいいものさえ作っていれば自然と売れる。モノさえよければ型番かぶっちゃっても気にしない。
そういうどんぶり勘定的な感覚がワタクシには合ってた会社だったな。(^^;
コメント